1.2.2 質を低下させるもの(その3)

3. その他依存症を引き起こすもの

 タバコ、ギャンブル、インターネットゲーム、無駄な買い物等でのめり込み易い方は注意が必要です。

 嗜む程度にコントロールできる方は問題ありませんが、依存症になろうと思ってなる方はいませんのでその線引きは難しいと思います。

 飲酒、ドラッグ、タバコ、ギャンブル、インターネットゲーム、無駄な買い物、について共通して言えるのは、どれも人として生活していく上で必要では無いものばかりです。必要では無いにもかかわらず、顕在的か潜在的に自ら選択してそれらを行なっています。しかも、やっている最中は自分が正常な価値判断が出来ていないということに気付いていないか気付いていてもそれらに支配されていて止める事ができない状態になっています。

 これらは、進化していく上で大変大きな障害となりますのでやらない方が良いです。進化はしたいと思っていてもやめられない方は早い段階で専門医に相談されると良いと思います。専門医に相談する事は何ら恥ずかしい行為ではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1.2.2 質を低下させるもの(その2)

2. ドラッグ

 当たり前すぎる話ですが、覚醒剤、大麻等の違法ドラッグはあなたにとって悪影響を与えます。大麻については海外において取り締まりの対象外であったり医療用として使用が認められている場合がありますが、各国それぞれの置かれた状況がありますし、健常者が使用した場合は間違いなく心身に悪影響を及ぼします。
 また、あなたは気付かれていないかも知れませんが、市販・処方されている薬についても注意が必要です。薬の使用は必要最小限度にとどめてください。そして、どんな薬を購入・処方された時でも処方箋をよく読んでください。もれなく作用と副作用について書いてあります。副作用についてよく読んでみると飲むのを躊躇する内容が書いてあります。
 私の子供が幼少期に高熱を出したので、市販されている幼児用の解熱剤を服用させた事がありました。薬を飲んだ後、子供は発熱で疲れて眠ったのですが、1時間ほどすると突然起き上がり無意識の状態で家中をグルグルと走り回ったのです。病院に連れて行く前に飲ませた薬の副作用欄を読むと、正確な文言は忘れましたが寝ている最中に歩き回る事がある旨の記述がしてあって大変驚きました。

 重要な事は、処方箋に記述されている薬の「作用」と「副作用」は、両方ともにその薬の「作用」と思って服用してください。飲む人にとって有益な事が「作用欄」に不利益となる事が「副作用欄」に書いてあるだけです。製薬会社も訴えられたくはありませんから、副作用の記述については正確に書いてありますし、実際に起きても文句は言えないと考えて良いでしょう。

1.2.2 質を低下させるもの(その1)

 質を低下させるものを挙げるとキリが無いのですが、あなたの日常で特に影響が大きなものを書きます。なお、科学的な根拠については沢山出ていますので、ここでそれを逐一列挙していく事はしません。また、私の話は全て理想論では無く現実世界において成果を出す事に焦点を当てています。裏を返すと、理由について何故であるの深く理解していなかったとしても書いてある事を忠実に行うだけで結果が出るようになっています。例えば、自動車の運転を行う時に自動車の構造を細部まで理解しなくとも、ある程度慣れてくれば運転できるようになる事と同じです。

1.飲酒

 「酒は百薬の長」、適量の飲酒はどんな良薬よりも効果があるとの情報は時代遅れです。少量でも身体に害を及ぼしますのでやらないか少量に控えるのが得策です。酒類を製造・販売している企業は、もれなくマスコミの大口スポンサーですから、テレビ・ラジオ等では大々的に話題にしません。 

 あなたが医学的な知識を持ち合わせていなかったとしても少し冷静になって考えてみれば分かることです。

  摂取量によって症状は変わりますが、代表的なものは以下の通りです。

  死に至る・記憶を失う・頭痛・嘔吐・気が大きくなる・奇声を発する・重大犯罪を犯す

 どこでも入手できる飲み物でこのような状態になれるのは異常としか言いようがありません。もし、あなたが風邪を引いて風邪薬を飲んだ結果、上記のような症状が現れたらどうされますか?考えただけでも恐ろしい事です。

 

 

 

 

 

 

1.2 質について

1.2.1 質と進化について
 前回まで「自分を進化させる」とは何かについて説明してきました。今後、特に断りなく「進化」という言葉を使用した場合は、「自分の進化」という意味合いで使用していると解釈してください。
 質と進化は不可分のものと捉えます。「質を低下させるもの」をいくら積み上げたとしても進化に繋がらないだけでなく悪影響を受け、進化の阻害要因となってしまいます。あなたの目指すべき所は、「質を低下させるもの」を徹底的に排除した上で、「質を向上させるもの」を24時間365日どこまでも追求し積み上げていくことです。
 次回から先に、理解し易い「質を低下させるもの」について説明していきます。

1.1.4 フィルター

 原則として、人間は自分の経験から得たフィルターを通してしか物事・事象を捉えられないようになっています。ここで、原則と言ったのは例外があるからで、例外とは、高度な鍛錬を積まれた修行僧やごく一部の天才はこの議論からは除外されます。
 このフィルターですがコーヒーやタバコのフィルターのように良い方向へ機能してもらえると助かるのですが、喜怒哀楽を持った人間は、残念ながらそういう構造にはなっていないので大変厄介です。
 如何なる事象であっても大自然・大宇宙の一部として捉えるべきです。人である以上、フィルターを捨ててしまう事は出来ませんから、このフィルターを常に高機能なものにアップデートし続ける必要があります。アップデートする際の心構えについてのヒントは「1.1.3 純粋であるということ」に書いてあります。

1.1.3 純粋であるということ

 自分の進化において純粋である事は重要なポイントでした。ここで「純粋」について定義付けしておきたいと思います。純粋とは一点の曇りも無い事を指します。人は他人の意見・世間体、自分の経験則、歴史等に影響され物事を判断する傾向にあります。未来のことは誰にも分からないのですから、その時点で正解は存在していません。
 他人・歴史が何と言おうと、自分の経験則に当てはまらなくとも、一点の曇りも無い自分でその選択肢を取るという姿勢が大切です。そこから派生した次の選択肢についても一点の曇りも無くその選択肢を取ってください。その繰り返しです。繰り返しが続くほど曇りは澄んでいきます。 

 大自然をイメージしていただけると分かり易いと思います。大自然は誰に教わる訳でも無くそこにあるだけで美しいです。人も自然の一部ですからそう有るべきだと思います。科学技術の発達と共に無駄なものを色々取り入れてしまっています。あなたは、何を取り入れていくかを考えるより何を削ぎ落とすべきかを考えてください。全てにおいてです。物は有形なので分かり易いですが、人付き合い、情報・思念等の無形のものも含まれます。無形のものの方が見落とし易い反面、力がありますので注意が必要です。